広汎性発達障害(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群等)、注意欠陥多動性障害、学習障害等を総称する発達障害は、脳の器質的また機能的な障害によるとされているが、発達障害を有する児童は児童人口の5%程度ないしはそれ以上と推定され頻度が高い障害である。こうした障害そのものを取り除くことは困難な場合が多いが、早期発見と適切な診断を行い、適切な療育や教育と環境調整を行うことにより、社会的機能を高め、改善することが期待できる。
しかしながら、発達障害児・者に対する保健福祉施策は、現状では知的障害者施策の一部として部分的に行われているにとどまり、知的障害を伴わない場合(例えば高機能自閉症)には既存の様々な施策の対象とならないという問題があり、知的障害を有する場合でも、知的障害と自閉症等では障害像も支援ニーズも異なるため必ずしも適切な支援が行われているわけではない。
また、早期発見・早期療育等の取組は地方自治体によってその取組に格差があるとともに、福祉的施策と教育施策との連携が重要であるが、こうした連携も地域によっては必ずしも十分とはいえない。また自閉症等においては、就労に際しても様々な課題があるが、発達障害を有する者の就労の継続や地域での自立した生活についての支援も十分ではない。
このような状況の中、発達障害を有する児童の保護者は様々な困難を経験しており、平成14年から自閉症発達障害支援センターの整備が進められてきているが、地域における包括的な取組の推進、諸施策の連携強化など多面的な取組が求められている。また一方でこうした取組が児童に対して一種のレッテルをはることにならないようにするため、国民の適切な理解を進めることも不可欠である。
この議員連盟はこうした頻度が高いにもかかわらず従来、施策の対象として十分な対応がなされてこなかった発達障害に対して、包括的な支援体制の構築を推進するための立法など幅広い取組を進めるため設立するものである。
【発達障害者支援法 概要】
一 趣旨
発達障害者には症状の発現後できるだけ早期の発達支援が特に重要であることにかんがみ、発達障害を早期に発見し、発達支援を行うことに関する国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、発達障害者の自立及び社会参加に資するようその生活全般にわたる支援を図る。
二 発達障害の定義
「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。
三 責務
1 国及び地方公共団体は、発達障害の早期発見、発達障害児に対する早期の発達支援その他の支援が行われるよう、必要な措置を講じる。その際、本人及び保護者の意思ができる限り尊重されなければならない。
2 国民は、発達障害者の福祉について理解を深め、発達障害者の社会参加に協力するように努めなければならない。
四 児童の発達障害の早期発見及び発達障害者の支援のための施策
児童の発達障害の早期発見、早期の発達支援、保育、教育及び放課後児童健全育成事業(学童保育)の利用、発達障害者の就労支援、地域での生活支援及び権利擁護並びに家族への支援について定める。
五 発達障害者支援センター等
都道府県による相談・助言、発達支援の提供等を行う機関としての発達障害者支援センターの指定及び専門的な医療機関の確保について定める。
六 その他民間団体への支援、普及啓発活動等について定める。
七 施行日
平成17年4月1日から施行する。
【発達障害者の支援を考える議員連盟(平成16年11月18日現在)】
☆自由民主党
会 長・・・・橋本 龍太郎 部屋番号2-409
会長代理・・・・野田 聖子部屋番号1-711
小泉 龍司
1-202
小坂 憲次
1-219
大村 秀章
1-243
能勢 和子
1-313
後藤田 正純
1-315
斉藤 斗志二
1-333
宮澤 洋一
1-403
長勢 甚遠
1-407
鈴木 淳司
1-408
町村 信孝
1-417
松宮 勲
1-524
森岡 正宏
1-608
馳 浩
1-609
亀井 静香
1-635
森 英介
1-712
谷畑 孝
1-726
岸田 文雄
1-729
河野 太郎
2-206
坂本 哲志
2-216
浜田 靖一
2-220
山口 俊一
2-304
佐藤 勉
2-408
上川 陽子
2-412
小渕 優子
2-424
棚橋 泰文
2-429
竹本 直一
2-539
伊吹 文明
2-615
小此木 八郎
2-735
荒井 広幸
参-221
有村 治子
参-229
橋本 聖子
参-302
鶴保 庸介
参-313
荒井 正吾
参-514
坂本 由紀子
参-523
愛知 治郎
参-636
☆民主党
副 会 長・・・・古川 元久 部屋番号2-328
山井 和則
1-240
村越 祐民
1-305
田嶋 要
1-411
須藤 浩
1-418
中川 正春
1-428
田中 慶秋
1-436
馬淵 澄夫
1-437
市村 浩一郎
1-502
中川 治
1-539
伴野 豊
1-621
園田 康博
1-623
三井 辮雄
1-705
中村 哲治
1-737
泉 健太
2-205
平岡 秀夫
2-341
三日月 大造
2-428
水島 広子
2-511
中根 康浩
2-514
城井 崇
2-604
岸本 健
2-638
石毛 ^子
2-715
城島 正光
2-732
柳田 稔
参-232
櫻井 充
参-324
谷 博之
参-331
辻 泰弘
参-402
森 ゆうこ
参-524
朝日 俊弘
参-618
林 久美子
参-639
☆公明党
事務局長・・・・福島 豊 部屋番号2-738
斉藤 鉄夫
1-308
江田 康幸
1-339
富田 茂之
2-302
古屋 範子
2-629
高木 美智代
2-630
桝屋 敬悟
2-739
谷合 正明
参-208
浜四津 敏子
参-306
山本 保
参-507
☆社民党
副会長・・・・阿部 知子 部屋番号1-303
山本 喜代宏
1-613
横光 克彦
2-233
照屋 寛徳
2-319
☆共産党
副会長・・・・山口 富男 部屋番号1-402
小池 晃
参-725