教育に

「ボランティア」を取り入れたい


(平成8年1月1日掲載)



 明けましておめでとう!

 昨年が昨年だけに、96年は明るい年になってほしいね。

 政治家2年目、飛躍の年にしたいと思っているが、その前に大仕事が待っている。1月4日、東京ドームのプロレスラー馳浩のファイナルマッチだ。徐々に緊張感が高まってきた。最近は「目つきが鋭くなってきた」などと周囲にいわれる始末。力が落ちて引退するわけではない。ベストファイトをみせるので期待してほしい。

 それが終わると”政治家専任”になる。去年は正直いって受け身の姿勢だった。今年はやるよ。自民党内での部会−文教、農林、商工、環境などの所属−での勉強会、参院内での文教委員会で問題意識をもって質問、発言していきたい。特に教育問題だね。

 昨年12月の文教委員会で議員になって初めて質問する機会があった。いじめの実態、いじめの報道のありかた、当面の対策・・・・を文部省側に聞いた。あっという間に質問時間の50分が過ぎた。うれしかった。議員活動している実感があった。いじめの問題は教育現場で時代的ゆがみが出てきており、それを行政の立場から変えるところは変えていくことに取り組みたい。

 質問と同時に「ボランティア」という授業を学校に取り入れてほしいと提言もした。阪神大震災で日本人のボランティア精神が見直された。偏差値社会、個性のない時代といわれる現代にこそ、必要だと思う。現在「ボランティア」を選択科目にしているのは全国の高校で2つ。来年からは兵庫でも採用される。人のために自主的に行動する、自分の行動に評価を求めない、しんの強い子を育てる教育をしてほしい。

 私が考えているのは、チームディベートをする時間を作ること。自分の意見を明確に相手に伝えることが日本人は下手。相手の意見をよく聞き、自分の意見をわかりやすく伝えることによって、自己を確立し、強い子になる。話し合いによりお互いの悩みを聞き、心のやすらぎをおぼえ、いじめが減ることもある。今月末の通常国会ではNPO法案をぜひ通したい。

 ボランティアの団体に法人格を与えるというもので、条件を満たした団体には税制優遇を与えるというものだ。法案が通れば、手弁当で活動している現状よりはボランティア活動が広がりを見せるだろう。

 ボランティア精神が宿るところに、いじめの心は育たない。波乱含みの96年。子供だけでなく、すべての人の心にボランティア精神が宿るような政策を考えていきたい。

強い子は 話し上手に 聞き上手に


 

[ デスマッチトークINDEXへ ]