大事件続いた

私の”議員元年”


(平成7年12月18日掲載)



 先ごろ、在京新聞社・通信各社が選んだ”十大ニュース”では「阪神大震災」と「オウム事件」がともにトップのダブル1位となったが、私にとっても、この2つは衝撃の”大事件”であった。

 阪神大震災は「安全」がタダではないということを日本人が改めて感じた事件だ。タガが緩んだ日本人の心にくさびを打ち込んだともいえる。

 と同時に、ボランティア活動が広がりをみせたことによって、日本人もまだまだ捨てたものじゃないとも思った。ボランティア精神が国民全体に宿るようにするのが、私の政治目標の1つなだけにうれしかった。犠牲者の皆さんにはごめい福をお祈りしたい。

 一方、オウム事件は国民が宗教とどうかかわっていくか考え直す社会的事件。宗教は駆け込み寺のような、心の拠(よ)り所であった。それが、教祖の方向性によっていつでも狂気になりうる。本当の心の拠り所ではないのだ。自分自身でその宗教を判断する目を養う必要がある。

 破防法適用が決まった現在、問題は信者のフォロー。ある意味で、彼らは被害者ともいえる。家も貯金もお布施してしまった出家信者は帰るところもない。彼らを社会によるいじめにあわないようにしなければならない。どこかの宗教団体が信者を引き取るのも一つの方法だ。

 私なら一緒に汗を流して農作業などをして、話し合う時間を多く持ちながら、地域に溶け込めるようにする。

 宗教に頼るのも必要だが、自分自身でその宗教を判断する目を養わなければならないそういう目を持たす学校教育がなされているか、問題提起にもなった他の宗教団体の人たちもエリを正すいい機械だろう。

 自分にとっての大事件は、参院選だ。

 私の人生を大きく変え、私からプロレスを奪い、貯金も奪った----が、夢を与えてくれた。馳ってすごいな、と自画自賛してしまう。立候補表明してから、たった50日間で23万人以上が「馳」と書いてくれたんだから。政治に無関心な若者が政治に目を向ける入り口になったと自負している。

 議員になってからはアッという間だった。議員になって1年間はじっくり勉強する期間と決めていたが、こんなに勉強する量が多いとは思わなかった。政治家は結果が問われる。支持してくれる方々にどうこたえるか。リングで培った熱い気持ちを常にもっていなくちゃと思う。

日本の 大地をゆらす 冬の朝


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