ないないづくし...の

オウム信者


(平成7年10月2日掲載)



 個性が無い、元気が無い、笑顔が無い、清潔感が無い。体力もないんだろう。だれのことか? オウム信者のことだよ。

 先月26日、山梨・上九一色村のオウム真理教施設を「平七会」(自民党参院1年生議員の集まり)の仲間と視察してきたが、薄気味悪かったゾ。第10サティアン視察中、信者がこっそり我々をビデオに撮っている。なんで、そんなことするの。信者は皆、暗い、不健康そうな顔だった。新日本プロレスの道場でたたき直してやりたくなった。10分ももたないだろうけど。

 びっくりしたのはサティアンと民家が100メートルも離れていないこと。こんな近くに24時間マントラを唱えたり、サリン製造など不穏な行動をしていた集団がいたなんて、住民の方は、不安だったろう。遅ればせながら痛感した。

 住民の方が言うには、教団側は「あなた方の俗世間は汚れている」と言って話し合いに応じなかったらしい。我々の常識や価値観が一切通じない集団。宗教法人の壁の前に話し合いも出来ないなんて、本当にお話にならない。住民の悲劇を二度と繰り返さないためにも、今国会の重要議題である宗教法人法改正は当然と再認識した。と同時に考えさせられた。

 オウムの幹部の多くは、34歳の私と同年代だ。上祐史浩・緊急対策本部長32歳、石井久子被告34歳、青山吉伸被告35歳、なぜ彼らがオウム真理教に引き込まれたのか。

 現代社会に欠けているものを麻原被告が持っていたからではないか。強いリーダーシップを発揮して自分の生き方を説いてくれる人、尊敬できる人を彼らは求めていた。ところが、偏差値教育第一の家庭や学校内では出会えなかった。自分の進む道を初めて示してくれた人が麻原被告だったのだ。オウムに従っていれば、価値判断を自分でしなくてもいい安心感がある。だから幹部連中に限らず、信者はいまだに教義にしがみつく。教団の犯罪を認めようとしない。

 信者は現実を認めるようになるか。私なら一緒にスポーツをして汗を流し、寝泊まりしながらボランティア活動をしてみたい。教義の話はせず、一連の事件がだれの命令で、どのように行われ、どれだけ反社会的行動たったか、感情をはさまず話し合う。そうすれば、上祐本部長でも目をさます気がするのだが・・・。

サティアンを 富士が見下ろす 秋の暮れ

 信者たちよ、自然を、富士山をみよ。自然界に生きているのは君たちだけではない。内にこもってちゃだめだ。まして、薬物を使って修行するなんてな!


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